このブログを通じてカットに対するこだわりを書かせて頂いておりますが今回は
カットによって髪質が変化することにクローズアップして書かせていただきます
髪質が変化するとは…
フランチェスカは何故スキバサミを使わないのか?というよりも
スキバサミを使わないことで、髪質はどんな風に変化がおこるのでしょうか…というお話になります
【遮断する切り口】
スキバサミは単純にハサミに隙間があるハサミです。
ハサミを開閉することで、そこからその隙間のパーセンテージで毛量が減っていきます
問題は、ハサミに隙間があるので髪の切り口が【遮断されたように減ってしまう】ということです
単純にハサミを入れたところから【残る毛となくなる毛】ができます
髪の性質上
・もとも長くなれば長くなるほど伸びて毛の強さが弱まり
・短くなればなるほど髪は強くなります
遮断されて残る毛は弱く短い毛は強くなります
要するに【異なる性質の髪が混在して】しまいす
弱い毛と強い毛
毛先は痛みやすく…
根本は膨らみやすく、立ち上がりやすく…
さて遮断されて、髪の性質が混在した髪型がどう伸びていくでしょうか…
遮断された位置からのギャップが変則的に伸びていくので…
・ヘアスタイルが崩れるのが早くなります(ショートやボブスタイルなどは、もともとヘアスタイルが崩れるのが早いのでスキバサミを使っても、早いタイミングでリセットされるので気づきにくい事もあります)
・広がりやすくなったりして、フィット感がなくなる恐れがあります
・伸ばしていく方は痛みを感じやすくなります
それではフランチェスカのカットは、一体どう違うのでしょうか…
まず全てを引いて切る【引き切り】にすることで【切り口を遮断しない】切り方をしています
わかりやすくお伝えするとしたら【馬の尻尾の様に滑らかな切り口】を作ります
遮断するのではなく
【根本から毛先までの切り口を繋げる】様に心がけています
そうすることで量感調整しても
強い毛と弱い毛が混在せずに【共存することを可能にします】
伸びてきてからの髪型の持ちが格段と良くなります